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おかげ様で創業120年 感謝

おかげ様で、昨年(2010年)をもちまして、創業120年を迎える事が出来ました。それを機に、現会長酒井和雄より6代目代表取締役に就任しました。月並みではありますが、地域の皆様、お客様、取引先、先輩社員、先祖、両親に感謝の気持ちでいっぱいです。

創業者文右衛門の先祖は、今から約440年前の長島一向一揆でお寺さんと生き延び、名古屋開府の清洲越しで美濃路沿いにお寺さんと住み着いたと聞いています。代々、文右衛門という名前で、自宅を店として柄杓を作っていました。(社名のヒノキブンとは、檜物屋文右衛門が由来)明治23年には、現在の本社所在地に工場を設置し、経木(きょうぎ)・蓄電池部品の制作を始めています。

3代目 酒井 清一は、『こんな事をしていてはいけない。』が口癖で今迄の仕事を止め、薄板(折箱)の仕事を始めました。全国をまわり、釜山にもお客様がいたそうです。戦時中は、勝藤屋今井商店(京都市)に納入していた関係で、滋賀県甲賀郡甲南町(現甲賀市)に疎開し、木材の航空機部品も作っていました。また、『昭和天皇皇后様が、名古屋ご巡幸の際、座られた椅子は、ヒノキブンが納めたもの。』と喜んでいたそうです。


会長(酒井和雄)と社長(酒井文和)

創業者である酒井文右衛門

当社製造のひしゃく 製造年月日不明

創業時に当時製造していた経木

ミゼットハウスの壁パネル製造

4代目 酒井文雄は、戦後職人がいないにもかかわらず「仕事が無く、何とかしなければ・・・」という思いで、進駐軍向けに洋家具の木材加工をはじめました。その後、百貨店外商部の営業エリア(名古屋市近郊)を避け、田舎廻りしながら、官公庁向けの机や椅子等の家具を作っていました。

昭和30年代にスチール家具のカタログ販売が始まり、注文家具の仕事が厳しくなりました。(実際にカタログを見た時、現会長(酒井和雄)は、もうこの仕事は無くなる。と感じたそうです。)大和ハウス工業(株)に営業した折に、「ミゼットハウスの壁パネルを作らないか。」と言われました。職人さん達は皆、注文家具と量産の加工費の違いで「コストがあわない。」と反対したそうです。その後、なんとかコストがあうようになると、ミゼットハウスが生産中止になりました。自社に販売部門が無かったため、販売先を開拓した事が、現在のハウス部門(第一営業部)の始まりです。

昭和40年代になると住宅の量産化の時代に入り、内装間仕切パネルは、建具屋さんが加工費が安く仕事を断った為、当社が受注しました。その後は、名古屋市市営住宅や愛知県県営住宅及び住宅整備公団【現UR都市機構】の内装パネルの指定工場となり、主力事業となりました。この仕事は公共工事の減少で撤退しましたが、現在はツーバイフォー住宅パネル製造部門に引き継がれています。また、近年は、大規模修繕(外壁の塗装・耐震工事)も始めました。(現在のパーツ部門(第二営業部)

なぜ、私が長々と会社の歴史を書のかというと、5年ほど前にある経営者の勉強会で酒井君「百年以上続く会社はそんなにない。偶然では、100年続かない。必然である。先代や先々代が元気なうちに苦しい時どうやって乗り越えてきたのか。どう判断してきたのか勉強するように。」とアドバイスを受けたからです。

私は、1998年6月に当社に入社しました。97年に山一ショックが起こり、毎年売上が減少し、減少が止まっても横ばいなんとか赤字にならない程度の状況でした。亡くなった祖母が、『がんばっても従業員に給料が払えなくて本当に辛かった。清一(3代目)さんが、一生懸命やっていれば、なんとかなると言っていたが、本当になんとかなった。私は、運がいい。』とよく言っていたのですが、素直に聞けない状態でした。が、会社の歴史を振り返りいろいろな学びがありました。

清一が『商売というものは、面白いものでいろいろやっていると身替りできる面があって悪い時、いい時過ごしていけるものだ。』と言っていたことを知り、まさにいろいろな事にチャレンジしてきた我が社の歴史を知る事ができました。
祖母政子からは、ほどほどが良い(やりすぎない)であることやあきらめない不屈の精神を学びました。

現会長からは、どういう思いで経営してきたか、尋ねました。「あっという間に50年。お客様がその時代に必要とするものやサービスを提案し、満足してもらう。それが出来れば、社員やその家族の幸せそして会社の発展につながる。』ということでした。それを元に我が社の新しい経営理念を策定いたしました。

昭和40年頃の先輩方の打合せ風景

当社開催感謝イベントは、お客様の必要とするものが発見できる貴重な場でもあります。

経営理念

『本(もと)を務め、信頼と魅力を創造する』

ヒノキブンの本(もと)とは、

  1. 環境・安心・安全をテーマに、時代の変化に対応し、生活者や地域社会に貢献すること。
  2. 独自の技術とシステムにより、住環境ビジネスに新しい価値を創造し、お客様に満足を提供すること。
  3. 将来の目標を共有し、社員と会社の成長を通じて、働く喜びと経済的な幸せを追求すること。
    その中で、信頼と魅力ある人(考え方)を育てることで新たな物やサービスを創造する。
    その物やサービスが世の中に必要とされる事が当社に関わるすべての人のしあわせにつながります。

信頼とは、私の営業経験から全て任せていただくという意味で人間として最も大切な事と捉えています。
魅力とは、1人1人の個性を尊重し、その個性の集合体が新たな活力を生む風土をつくると考えています。

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